「ピクサー流 創造するちから」を読んだ

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

想像力と創造性を生みだす手助けとなるエッセンス、メッセージが沢山含まれている本であり、 エド・キャットムル氏が語るマネジメント論、ピクサーの想像力と創造性の秘密だけではなく、 各ヒット作の裏側。スティーブジョブズの人間性など、様々な側面が語られた本だと思う。

以下、メッセージをセクション毎に抜き出した。*1

デミングと日本企業に学んだこと

問題を見つけて直すのは、製造ラインの最上位の管理者から最も末端の人まで、すべての社員の責任である。 責任を持つことに許可はいらない。

いいアイデアといいスタッフ、どちらが大切か

イデアは人が考えるものだ。だからアイデアよりも人の方が大事だ。

正直さと素直さ

正直になることが義務のように感じられる人は、素直さを求められると多少気が楽になる。

できるだけ早く失敗しよう

失敗する可能性のあることに取り組むのが、本当に創造的な企業だ。

信頼とは、相手が失敗しないことを信じるのではなく、相手が失敗しても信じることである。

組織には野獣も必要

目標は緩く、意思は固くもつほうがいい。

創業者にしがみつかない

変化を止めて自分を守ろうとするか、変化を受け入れてそれを武器に返るのかどちらかだ。

ピクサーが集合的な思考の意識転換を図るために使用している8つのメカニズム
  1. 全員で問題解決(デイリーズ)
  2. 現地調査でつかむ本物感

    テクニックは既知のもので、それを予期せぬ方法で使うのがアートだ。

  3. 制約の力
  4. テクノロジーとアートの融合

    芸術は技術を挑発し、技術は芸術に刺激を与える。

  5. 短編で実験する
  6. 観察力を養う
  7. 反省会
  8. 学び続ける(ピクサー・ユニバーシティ)
生まれ変わったクリエイティブ集団

誰にとっても現金のボーナスは嬉しいが、それと同じくらい価値のあるものがある。
それは、尊敬する相手から面と向かって「ありがとう」と言われることだ。

まとめ

素直さや自由、建設な批判がピクサーの大切にしてある文化であり、 創造的になるための条件だと感じた。
パンチのある名言が満載でポジティブな気持ちになれる、また期間を開けて読み返そう。

see alsp

*1:巻末付録に企業運営の指針が載っているのはとても親切